スタッフ日記 vol.1
2018.05.09
代官山サラダスタッフのHinakoです。
今回はお店にも置いてある『「これ」を食べればサプリはいらない』を読んだのでその本についてまとめます。
この本は、著者であり医療機関向けサプリメントを製造するヘルシーパスの代表を務める田村さんが、サプリメントの裏側を知った上で市販のサプリメントをオススメしない理由やサプリメントの裏事情などを紹介しています。
他にも、しっかり栄養素が摂れる食べ物やレシピも悩み別にまとめられています。
皆さんに知っていただきたいと思うところをご紹介いたします。
「サプリメントを飲めば安心」「飲むだけで痩せる」なんてことは絶対にない!
健康のためにはサプリメントに頼るだけでなく、生活習慣や食事などを一番見直さなければなりません。
そのためサプメントについてしっかり正しい知識をつけて健康を見直しましょう。
サプリメントは原材料が信用できない!
市販されているサプリメントの多くは、合成原料が使われています。その原料を合成する際、余分な成分も一緒に合成されてしまうことがあります。
きちんと管理されていない工場ではその余分な成分が除去されないまま一緒に入ってしまうのです。
そのような「余分な成分」は体に悪影響があるかもしれません。
近年は、コスト面の考慮により、合成原料は中国でつくられているそうです。中国では、衛生管理や安全管理がずさんなところも多いのが現状です。出来上がってしまった後のサプリメントでは何が原料なのか、分からなくなってしまうため、確認するのが難しくなります。ですから、安易に安いからといって買うことは避けた方がいいでしょう。価格が安いサプリメントは安全性が低いといえます。
サプリメントには添加物がいっぱい
サプリには栄養素や有効成分だけが入っているのではありません。添加物も多く入っています。添加物は粉を固めたり、外部のカプセルの材料になったりと必要な場合もあります。しかし着色や香りづけ、甘味料としても使われ、ただ増量のために使われることもあります。中には9割以上も添加物というサプリもあるそうです。そんなサプリは飲みたくないですよね。
では、どのようにサプリを選べばいいのでしょうか。
・サプリは有効成分と添加物の量をみて選ぶ
・表示を見れば、簡単に添加物の量がわかります。
・1粒または1日分のサプリの重さから含まれる栄養素の量を引く
だけです! では、やってみましょう。
例えば、下の写真は本でも紹介された成分表示の例です。(第1章32ページより引用)
1粒が0.96g、栄養素をすべて足すとおよそ0.3g。
0.96gから0.3gを引くと残りは0.6gになります。
つまり、この0.6gが添加物という事です。
3分の2以上が添加のサプリメントを飲んで健康なれるとは思えませんね。選ぶ際はぜひ、やってみてください。
不誠実なサプリメントメーカーが多い!
2014年度の東京都の健康食品試買調査によると店舗やインターネットで購入した健康食品125品目のうち、105品目に不当表示などの「法令違反」があったことが報告されています。特にインターネットで購入したものは80品目のうち79品目に問題があったそうです。大手メーカーだから大丈夫と安心もできません。サプリメントを発売している大手メーカーには加工食品を扱う企業も多いです。
加工食品は、加工の過程でビタミンやミネラルが損なわれていることが多く、健康を維持することは困難です。
サプリメントの過剰摂取は良くない!
サプリメントを一度に何種類も飲んでいる方もいらっしゃると思います。自己判断でこれをしてしまうと、同じ栄養素のものを摂ってしまっている可能性があります。つまり、摂りすぎてしまっているという事です。ビタミンには摂取上限があるものもあれば、摂りすぎると下痢になったりするものもあります。
また、脂溶性ビタミンは体に蓄積されるため摂りすぎによる副作用が出る場合もあります。
アレルギーの原因になるかもしれない!
サプリメントはいろいろな成分が凝縮されています。しかしその成分が体に合わず、アレルギーの原因になる可能性があります。
上記で添加物が多く含まれていることをまとめましたが、その添加物の中にそのような成分も含まれていることがあるのです。
さらに注意しなければならないのは、「遅発型アレルギー」です。これはサプリメントを飲んでからアレルギー症状が出るまでに、数時間や数日後かかることを言います。この場合、なかなかサプリメントがアレルギーの原因だという事に気が付けません。
いかがでしょうか。サプリメントを安易に飲むことは良くないことがわかると思います。体に良くない影響を与えるだけではなく、サプリメントに頼りすぎると生活習慣を見直すことを忘れてしまいがちです。本当に体のことを思うのであれば、食事に気を遣うことや程よい運動をすることなどが一番大切です。
サプリメントの裏事情
ここからはサプリメントの裏事情についてまとめたいと思います。
「トクホ」=安心 ではない!
おそらく誰もが知っているトクホ(特定保健用食品)を安心だと思う人は大勢いるでしょう。確かにトクホは消費者庁が認可した、一定の効果効能を表示して売ることの出来る食品です。ですから、認可されていないものに比べて信頼性は高いと考えられます。しかし、トクホは医薬品ではありません。医薬品の代わりにはなりえません。効果が弱いだけでなく、有効成分の他に糖分や添加物、安全性が確実ではないものが使われていることがあります。
トクホという名前だけを利用して企業の利益ばかりを考えた商品が多いのも事実です。
疲れた時の栄養ドリンクは意味がない!
栄養ドリンクを飲むと元気になったような気がするのは「糖分」によるものです。ビタミンやミネラルの作用と思いがちですが、それらよりも糖分がたくさん入っているものが多いです。糖分が血糖値を一気に上げさせ、元気になったように感じるだけです。血糖値が一時的に上がってもインスリンによって結局は下がってしまいます。そうすると、より疲労感を感じたり眠くなってしまったりします。「糖質カット」などのものも砂糖の代わりに合成甘味料が使われています。
「飲むだけで痩せる」サプリなんてない!
モデルさんが紹介しているサプリメントや、「使用前」「使用後」などの写真を使って売られているサプリメントは多いです。ですが、飲むだけで痩せるなんてサプリメントはありません。ビフォーアフターの写真も本当かどうかは確認できません。結局は意味がなく、無駄にお金をかけ、体に負担をかけてしまうだけです。
簡単に手に入り、誰にでも飲めるサプリメントには落とし穴がいっぱいです。
サプリだけでなくテレビやSNSで良いといわれているものでも、実際は体に良くなかったり意味がなかったりするものが多いです。
「みんながやっているから大丈夫」「これさえとれば大丈夫」なんてことはありません。
身体はひとりひとり違いますし、食べるものも運動もバランスが大切です。
体調が悪いからすぐに薬やサプリに頼らず、まずは自分の生活や自分の身体に適しているものは何かを見直して出来ることから試してみる必要があります。
また本当に自分に合ったものを飲むためには、クリニックを受診をすることも大切です。
併設の代官山クリニック栄養外来では、問診やいろいろな検査をした上で、細胞レベルから必要なサプリメントを処方いたします。
ちなみにこんなこだわりを持って作られているヘルシーパスのサプリメントもクリニック取り扱いをしています。
お店でもパンフなどを置いていますので、お気軽にお声がけください。
参考文献
田村忠司著,2015年出版,『「これ」を食べればサプリはいらない』