セミナー報告 2018.05.26 ②
2018.06.10
中戸川先生によるセミナーの続編です。
今回はメインテーマである妊娠中に気をつけたい食べ物です。
妊娠中に食べたいもの
*葉酸を豊富に含む食材
葉酸はビタミンB群のひとつです。
緑黄色野菜や豆類(100~200㎍/100g)や鶏レバーなどに多く含まれます。
妊娠初期は400㎍/日を目安に摂取しましょう。
【葉酸摂取の注意】
① 鶏レバーには必要な栄養素も多いですが、ビタミンAも多く含まれています。
このビタミンAは妊娠中あまり過度な摂取は避けたいものですので、食べる際は焼き鳥なら1/2本まで抑えておきましょう。
② 葉酸に関しては葉酸キャンディやサプリメントがあります。
それらは添加物がたくさん入っているものが多く、加工品から取ろうとするのではなく、自然なものから摂取がオススメです。
※葉酸のサプリメントに関しては日本で販売されているのもは不活性の人工葉酸のみで、人によっては害になる場合もあります。
代官山クリニックでは葉酸活性遺伝子検査をし、ご自分の状態にあった葉酸サプリメントを提供しています。
妊娠を希望される方は是非ご相談ください。
*雑穀
アマランサス、あわ、ひえ、キビなど
腸内細菌が作り出す物質が妊娠・健康・美容に欠かせません。
そのために食物繊維を摂る必要があり、野菜だけでなく穀物からも摂るのが理想的です。
雑穀を好まない方もいると思いますが、そんな方は、混ぜても分かりにくい「ひえ」や豆なしブレンドなどのものを使うのをオススメします。
妊娠中に食べてはいけないもの
1 リステリア食中毒の恐れがある食材:発症しても軽症。しかし胎児に悪影響
・ナチュラルチーズなど非加熱製造乳製品
・生ハムなどの食肉加工品
・スモークサーモンなどの魚介類加工品
2 トキソプラズマに感染する恐れがある食材:感染してもほとんど症状が出ないが、胎盤を通って胎児に感染する。
・レアステーキ、生ハム、ユッケなどの加熱が不十分な肉
※ガーデニングなどの土いじりも注意が必要です。
3 水銀を含む食材
・本マグロ、インドマグロ、めばちマグロ、クロカジキ、メカジキ、マカジキなど大きな魚
・金目鯛やムツなどの深海魚
4 食中毒を起こす可能性のある食材:↳激しい下痢が流産・早産の原因になる
・生卵(サルモネラ)
・加熱不十分な魚介類、貝、肉
・未殺菌乳製品
ご参照までに→農林水産省HP
5 子宮収縮を促す作用のある食材
・ウコン(ターメリック)、シナモン、タリム、セージ、バジル、ナツメグ、パセリなどのスパイス(調味料として常識な範囲であれば問題ない)
・アロエの皮
6 ヨウ素を含む食材:過剰摂取は良くない。胎児の甲状腺機能の低下の可能性がある。
・ひじき、昆布、わかめ、のりなどの海藻類
・インスタントの昆布だし、出汁入り味噌
・合わせ調味料、昆布エキス入り食品
・魚介類にも比較的多く含まれる
※大切な栄養素なので、不足もよくないです。過剰に摂取しないように常識的に摂取することが大切。
7 ビタミンAを多く含む動物性食材:ビタミンAは過剰に摂取しても欠乏してもよくない。胎児の奇形リスクが高まります。
・レバー、うなぎ、あゆ、ホタルイカ、焼き鳥の鶏レバー
※植物由来であれば、心配なし
8 アルコール・カフェイン:流産・低体重のリスクが高まります。
・コーヒー、紅茶、緑茶、ジャスミンティー、エナジードリンク
・チョコレート、ココアなどカカオ食品
これから妊娠を考えている方も、今妊娠している方も数多くの制限があって大変かもしれません。
しかし、よく気を付けなくてはいけないほど今の世の中には体に良くない食材が多かったり、食事のバランスが偏りやすい現状があったりすることも分かっていただけたのではないでしょうか。
そう考えると、妊娠に関係なく普段から食事には気を付けなくてはいけないという事が分かりますね。
これを機に、生まれてくるお子さんの為だけではなく、自分自身の体も健康になれるように取り組んでいきましょう。
代官山サラダでは妊活、妊娠中、産後、授乳期でも安心して召し上がって頂ける商品を取り揃えています。
これからも安心で安全で体に良いものを皆さまにお届けできるように、私たちスタッフも一生懸命取り組んでいきます。
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