スタッフ日記 vol.2-1

2018.05.29

代官山サラダスタッフのHinakoです。

当店はグルテンフリー、カゼインフリー、トランス脂肪酸フリーです。

なぜそれが必要なのかをさらに勉強するために、『パンと牛乳は今すぐやめなさい!』㈱マキノ出版,著者内山葉子(葉子クリニック院長)を読みました。

 

パンは体に良くない!

「朝食といえばパン」というイメージや、菓子パンは良くないけど、食パンなら大丈夫と考える方も多いと思います。しかし食パンでも体に害を与えるのです。

 

パンの中には何が入っているのか

食パン=小麦粉+砂糖+油脂(バター,マーガリン,ショートニング)
+α(添加物,ベーキングパウダー,イーストフードなど)

 

・小麦粉には、消化されにくいグルテンが多く含まれる

・油脂には、体に良くないとされる「トランス脂肪酸」が多い

・添加物や加工されたものは、体が消化しにくい

このように、パンを作るときに使うものは体に良くないものが多いです。

 

「グルテン」は体の中で異物とみなされる⁈

グルテンとは?

引用:P43 第2章「なぜパンをやめたほうがいいのか?」

 

パンやうどんを作るときに、小麦粉の水を加えて練っていくと強い粘り気が出ます。これが「グルテン」です。小麦のグルテンは消化されにくく、昔に比べて最近の小麦はより消化しにくくなっています。

そのようなグルテンが体に入るとどうなるのでしょうか。
消化されにくい現代の小麦を多く使ったパンを食べると、消化されずに未消化物が腸内にたまります。
するとそれらは未消化物のまま体に入りやすくなります。体内ではこの未消化物が「異物」としてみなされ、それを攻撃する「抗体」が出来てしまいます
これが小麦アレルギーの原因です。しかし、小麦が良くない理由は他にもあります。

 

グルテンの抗体は私たちの臓器までも攻撃する
グルテンが消化されにくく、抗体が出来てしまうことは先程説明させて頂きました。その抗体は、私たちの臓器のアミノ酸配列と見間違いをして攻撃してしまうのです。

小麦のグルテンは、人体のいくつかの臓器や体内物質と構造がよく似ています。

 

上の図は、小麦のグルテンの一種であるグリアジンと、脳にある小脳の一部のアミノ酸配列を比べたものです。

8個のアミノ酸配列のうち、半分が同じです。無数にあるアミノ酸の組み合わせの中で半分が同じというのは、「非常によく似ている」と言えます。

このように似た構造のものがあると、抗体はグルテンを攻撃するはずが、グルテンと小脳の組織を見誤り小脳の組織を攻撃してしまうのです。

攻撃されるのは小脳だけではありません。(引用: P45 第2章「なぜパンをやめたほうがいいのか?」)

 

 

<グルテンの抗体の攻撃対象>
・何種類かの神経細胞
・肝臓,脳,副腎皮質でできる酵素
・甲状腺,卵巣,精巣,すい臓,胃,心臓,骨,などの組織

どれも重要な組織が攻撃対象となっています。

 

グルテンに対する抗体が出来ると起こる様々な病気
・セリアック病
・腸のトラブル
・神経系の異常(自律神経失調症,パーキンソン病,頭痛)
・精神疾患(うつ,統合失調症,自閉症,認知症,多動症,不安障害)
・自己免疫疾患(慢性関節リウマチ,サルコイドーシス,バセドウ病)
・皮膚疾患(アトピー性皮膚炎,疱疹状皮膚炎,乾癬)
・慢性疾患(自律神経失調症,慢性疲労症候群)
・生活習慣病(糖尿病,肥満)

こんなにたくさんの病気が起こるかもしれないなんて、知らない人がほとんどです。日本は特に認知度が低いです。

 

パンを常食していると糖尿病を招く

精白小麦は、血糖値を上げる「アミロペクチン」という糖質が他の穀物より多く含んでいます。
また、パンには砂糖も入っていますですから、より血糖値を上げやすいものです。
そのようなパンを食べると急激に血糖値が上がりそれに伴いインスリンも急激に分泌されます。
そしてインスリンの作用で急激に血糖値が下がります。
この時インスリンが過剰に出すぎることにより血糖値が下がりすぎる場合が少なくありません。これは反応性低血糖といいます。
血糖値とインスリンの分泌が急激に上がったり下がったりすると、すい臓に負担がかかります。
ですから、これが続いてしまうと糖尿病になるリスクが高くなります。

 

パンを食べるとお腹まわりが太る!
先ほどインスリンについて説明しましたが、細胞に糖を取り込み、余った糖は脂肪としてためてしまうのです。内臓脂肪がついてしまうと、炎症や動脈硬化が起こりやすくなります。

小麦は、腸の炎症を起こし、不要物や有害物質が入りやすくなる
人の腸の内側は、簡単に言うと「ふるい」のような仕組みになっていて必要な栄養素などは通しますが、一定の大きさのものは通さないようになっています。
また腸は全身の80%のリンパ球が集まるといわれ、多くの免疫細胞によって病原菌や異物を排除しています。
しかし、消化しにくい物質の小麦や、加工品、添加物、トランス脂肪酸などがたくさん腸に入ることで、未消化物が増え悪玉菌が住みやすい環境になってしまいます。
そうすると、炎症が起き腸内の機能が低下し、「ふるい」の穴が大きくなってしまいます。こうなってしまうと異物が入ってきたときに排除できず体内に入ってきてしまいます。
これにより、リーキーガット症候群を発症してしまうことがあります。

 

パンを控えて生活してみよう
上記でいくつかパンによる害をまとめました。

この事実を知り、パンの怖さを知ることが出来たと思います。

しかし、いきなりパンを食べないというのは難しいですが、「とりあえず3日やめてみよう」とは「今週はパンを控えてみよう」など、出来る範囲からやってみて欲しいです。

そして、自分の体の変化をよく感じて欲しいです。

個人差はあるので確実なことは言えませんが、パンを少しやめてみると久しぶりに食べたときにお腹が張ったり下痢をしたり、食後に眠気が出たりと何か不調を感じるということがあると思います。
自分の体の変化や状態に敏感になることで、健康への意識も変わっていくと思います。体にいいものと悪いものについてきちんと正しい知識をつけて、健康に元気に過ごしていきたいですね。

次のブログでは、この続きの牛乳についてまとめたいと思います。